大阪万博の防災実施計画が公表
本日(9月2日)国際博覧会協会が防災基本計画(改訂版)と防災実施計画を公表しました。防災基本計画は昨年12月に公表されていましたが、今般の防災実施計画に合わせて改訂したとのこと。
桜井シュウは、4月10日の衆議院内閣委員会で万博担当大臣に、防災基本計画(初版)のp.26で別途作成とある「避難計画」はいつ作成するのか?と質問したところ、大臣は「今年の夏に策定をする」と答弁しました。「避難計画」という名称ではなく「防災実施計画」という名称に変更になったというか(「防災基本計画(改訂版)」参照)、防災実施計画の中に避難計画も記載していました。
9月に入りましたので夏には間に合いませんでしたが、残暑厳しい中ですのでギリギリ夏と見做すこととしましょう。
さて重要なのは内容です。
疑問点はたくさん湧いてきます。大屋根リングの下が避難場所になっているようですが、雷雨のときに大屋根リングの下にいて大丈夫なのでしょうか?もし、大屋根リングの下がダメだとなると、1日20万人(週末など多い日)を見込んでいる中で一時避難する場所はあるのでしょうか?
また、地震などで夢舞大橋が通行止めになり舞洲に渡れなくなった場合&夢咲トンネルが通行禁止になって咲洲に渡れなくなった場合=夢洲が孤立した場合には来場者は船で脱出するとのことです。で、夢洲のどこに船を接岸するのでしょうか?たしかにコンテナターミナルはあり、巨大なコンテナ船は接岸しますが、コンテナ船には乗客は乗れないと思います。では、どこに船を接岸するのでしょうか。阪神淡路大震災のときにはポートアイランドやメリケンパークの埠頭は崩壊して船が接岸するどころではありませんでした。
他にも色々と疑問があります。来場者の安全を確保するために、丁寧にチェックしていきます。