大阪IR(株)が解除権を放棄か?!
夢洲で建設中の大阪万博会場の隣で土壌改良工事が進められている大阪IR(統合型リゾート)ですが、大阪IRを請け負う大阪IR(株)が大阪府・大阪市との実施協定に盛り込まれている2026年9月までは違約金ナシで契約解除できる「解除権」を放棄する方向で調整中とのことです。
夢洲という軟弱地盤で大阪市の中心部から離れた交通不便の地であることなどから、採算の見通しが立たず、大阪IR(株)は撤退するのではないか、と思っておりました。そのように思っているのは桜井シュウだけではありません。例えば、京阪電鉄は中之島線を中之島駅から九条駅まで延伸して夢洲に乗り入れる大阪メトロ中央線との乗換えが便利にする計画がありましたが、大阪IR(株)の撤退リスクを踏まえて計画を延期しています。
そうやって疑われることで、京阪電鉄中之島線の延伸など周辺の整備が進まないので、解除権を放棄することで大阪IR(株)の本気を示す狙いがあるのかもしれません。
ギャンブルの世界では、ランドカジノ(建物の中でするカジノ)は世界的に廃れつつあり、代わりにスマートフォンなどで手軽にできるオンラインカジノやスポーツベットに移行しつつあります。もちろん、日本においてオンラインカジノは違法ですが、手軽にアクセスできてしまう一方で取締りが不十分なために、日本国内でも相当に広まってしまっているはずです。桜井シュウは、オンラインカジノの問題点を指摘して、取締り強化と取締りの前提となる実態調査の実施を提案してきました。最近になって、警察庁がようやく実態調査をやることになりました。
ともかく、オンラインカジノが流行れば、ランドカジノは廃れます。大阪カジノは失敗すると思いますので、大阪IR(株)は解除権を放棄して大丈夫なのでしょうか。