臨時国会が開会するも開会式はまだ!
本日(10月1日)、臨時国会が開会しました。
しかし、冒頭の会期の決定から政府与党が暴挙に出ました。なんと、秋の臨時国会の会期がたった9日間。新しい総理大臣が選出され、新しい内閣が組閣されるというのに、予算委員会で全大臣が出席の基本的質疑を行わないつもりです。これほどの国会軽視というか、与党による審議拒否という暴挙です。
そもそも、石破自民党総裁は、自民党総裁選の日本記者クラブ討論会(9月14日)では「国民が判断する材料を提供するのは新しい首相の責任だ。本当のやり取りは予算委だ」と発言。また、9月27日の総裁就任記者会見でも「全国民の代表者である国会議員で構成される野党の方々とも論戦を交わした上でご判断をいただきたい」と発言していました。これは、小泉進次郎候補が早期解散を主張したことに対する反論でした。石破総裁が小泉進次郎氏に成り代わってしまったような状態です。
臨時国会の冒頭、立憲民主党等を代表して小川淳也幹事長が、石破自民党総裁が総裁選で予算委員会をやった上での解散総選挙との発言とは真逆のことをやろうとしていることについて、有限不実行、言行不一致、嘘つきのそしりを免れないと厳しく指摘しました。
この臨時国会では、能登半島の災害復旧復興と被災者支援の補正予算が必要です。優生保護法の最高裁判決が出たのですから、救済法が必要です。東京都知事選で公営掲示板ポスターが酷いことになったので、それを防止する法改正も必要です。最低限、やるべきことすらやらない内閣、国民のためには働かない内閣は、早々に退陣いただくべきです。
ですが、与党の賛成多数で、会期は10月9日までの9日間で決定してしまいました。
その後、首班指名選挙が行われ、自民党の石破茂総裁が総理大臣に選出されました。ただし、この首班指名選挙では自民党の盛り上がりは全くありませんでした。普通、総裁が投票するときには拍手があるものなのですが、それもありませんでした。如何に、自民党が石破総裁にしらけているか、あらわになりました。
なお、天皇陛下御臨席の開会式は10月4日(金)に行われます。国会が始まったあとに開会式とは不思議です。