袴田さんの無罪が確定
58年前の殺人事件の犯人とされて一旦は死刑が確定した袴田さんの再審で静岡地裁は9月26日に無罪と判決しました。これに対して、検察側が控訴するかどうかが注目されていましたが、本日(10月8日)、検察は控訴しないことを決定しました。
まず、検察が控訴を断念し無罪判決が確定できたことは良かったと考えます。長い間、濡れ衣を着せられた袴田さんには、国がたいへん申し訳ないことをしたと考えます。また、袴田さんの裁判を通じて、証拠開示のあり方や再審手続きについて見直しの必要性が明らかになったと考えます。無罪判決で終わりではなく、これを教訓としてよりよい制度とするために、桜井シュウは力を尽くします。
ところで、控訴断念について検事総長が談話を発表しています。この内容がとても酷いものです。
判決文では捜査機関の捏造の可能性を指摘されていますので、ごめんなさいと謝罪すべきところです。それを、証拠がないと居直っています。
判決についても、承服できないと不満を述べています。無実の人を死罪にし、真犯人を取り逃がしたことへの反省が全くありません。このような検察では、再び冤罪事件が起きかねません。我が国の社会の総決算として、政治改革とともに検察改革も断行すべきと考えました。