実質賃金、8月はマイナス!

 今般の第50回衆議院議員総選挙の争点の一つは、物価高と賃上げです。アベノミクスによって、物価上昇に賃金上昇が追い付かない状況が続いています。昨年(2023年)はマイナス2.5%、一昨年(2022年)はマイナス1.0%でした。今年度も4月と5月はマイナスでしたが、6月と7月はボーナスの効果でプラスに転じました。しかし、10月8日に厚生労働省が公表した毎月勤労統計調査によれば、8月分はマイナス0.6%でした。

 岸田前総理は、今年はプラスに転じると言っていましたが、難しくなりつつあります。繰り返し指摘していますが、物価と賃金に相関関係はあるものの、因果関係を逆に捉えては政策効果は発現しません。つまり、物価が上がったからと言って賃金が上がるとは限りません。物価上昇に賃金上昇が追い付かない状況は続きそうです。

 物価上昇を上回る賃金上昇を実現するには、どうすればよいのか?政権交代です。

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