通常国会が開会
今日(1月24日)から6月22日(日)までの150日間の会期で第217回通常国会が開会しました。

与党が衆議院で過半数を割り込んでの通常国会のスタートは初めてです。これまでは与党が事前審査でOKした予算と法案は最終的には強行採決すれば可決成立させることができましたが、今国会では与党だけでは可決成立はムリです。一部であっても野党の賛成を得る必要があります。野党も予算と法案についてより大きな責任を負うことになります。これまでも対案を示してきましたが、今後は対案が成立することもありますので、対案でよかったと国民のみなさまに感じてもらえるように力を尽くしてまいります。
さて、本日は通常国会の開会初日ということで、総理大臣の所信表明演説、外務大臣の外交演説、財務大臣の財政演説、経済財政担当大臣による経済演説が行われました。良し悪しはありますが、ヤジは議会の華などといわれたりします。しかし、今日は野党からのヤジが少なく、与党からの拍手はほとんどなく、静かなスタートとなりました。
気になったことを2点。
一点目は、「デフレ脱却」と言ったり「物価高対策」と言ったりです。デフレ脱却といって物価を引き上げる政策を実施する一方で、物価高対策」といって物価を引き下げる政策を実施すれば、効果が相殺されます。結果、予算を使っただけで、何の成果もないということになりかねません。こうしたアベコベの政策は修正するよう提案してまいります。
二点目は、些末なことではありますが、カタカナ英語の多用です。例えば「『サステイナブル』で『インディペンデント』であること、すなわち持続可能で自立すること」や「アンコンシャス・バイアス、すなわち無意識の思い込み」というくだりがありました。わざわざ日本語の翻訳を後で述べるのであれば、わざわざカタカナ英語を使う必要がどこにあるのでしょうか。言葉尻を捉えるようで恐縮ですが、意図が不明なくだりが散見されました。
来週は、4大臣の演説に対する代表質問があり、その後に委員会審議となります。桜井シュウの出番がそのうちに回ってきますので、しっかりと準備をしておきます。